導入・成功事例

日本街路灯製造株式会社


今年で創業24年目を迎える日本街路灯製造株式会社は、道路照明、公園照明からアーチ、アーケード、サインまで景観や街路整備に関わる分野で事業を広げてきた。特に近年は温泉街や商店街を演出するユニークでオリジナリティ溢れる街路灯や、太陽光などの自然エネルギーを有効活用する災害用の誘導灯を商品化するなど、日本社会を明るく活性化することにも貢献している。
今回はジョギング、ウィンドサーフィン、スキーなどを、一年を通じて楽しむ根っからのスポーツマン、後藤保正代表取締役社長にお話を伺った。

経営者としての見識が豊富な後藤保正社長ですが、初めて弊社コンサルタントから
「可視化経営システム」や「IT日報」の説明を聞かれた時の印象はどうでしたか。

 「コンサルタントの方の話を聞き終える前から、ビビッときていました。直感です。これは凄いことになりそうだと」

それは嬉しいですね。

 「私が理想として思い描いていた経営のイメージこそ、まさに可視化経営であり、IT日報でした。NIコンサルティングの長尾社長も同じ考えを持っておられるようですが、私も以前からITのような経営支援システムは、人間の神経と同じ役目を果たすべきだと考えていました。経営者が頭、会社が体、そしてこれらを優秀な神経によって繋げた状態こそ、理想の経営の在り方だと。結果的に、その考えは正しかったわけですが」

全社を動かす神経としての役割をIT日報が果たしたということですが、
具体的に導入前後で、何が、どう変わりましたか。

 「大きく三つあります。
 第一に、拠点間の隔たりを感じなくなったこと。私は毎朝、30分かけて全社員の日報を閲覧しています。当社は名古屋本社のほか、東京、大阪など全国7拠点に支店を展開していますが、今ではその全ての行動予定、商談進捗を知ることができます。また、社員一人ひとりのモチベーション、日頃の悩み、コンプライアンス上の問題なども、日報上の文章や上司のコメントを注意深く読むことで垣間見えてきます。
 第二には、私が日報を閲覧することを、社員たちが歓迎してくれている、という点が挙げられます。よく耳にするのが、社員の行動を監視することで現場の活気がなくなるのではないか、という懸念です。しかし、弊社は全く問題ありません。いや、正確にはそうした考えに、現実との大きな乖離があるのではないかと私は考えています。
 たとえば、毎日日報を閲覧していれば、社員が今どんな気持ちで仕事をしており、どんな悩みを抱えているのか、手に取るようにわかります。そのため、社員たちが働きやすいよう裏で手を回して環境を整える、適切なアドバイスをする、などができます。
 加えて、実際に顔を合わせたときには、『君たちの働きや努力はよくわかっている。苦労しているね。頑張れ』と必ず声を掛けるようにしています。すると、社員は私が気を掛けてくれていると大変喜ぶように感じます」

日報を、組織力強化と社員のモチベーションアップに効果的に活用されているわけですね。

 「これは、心理学的にも理にかなっていると思いますよ。人は誰かに認知されたい、見ていてもらいたい、という欲求があります。こうした欲求を上手に満たすことが、社員のモチベーション向上管理には大切です」

朝礼などで毎朝顔を合わせているから大丈夫だという経営者の方もいらっしゃいます。
そうした考えについてはどうでしょう。

 「もちろん、経営の在り方は人それぞれです。同じ社内やフロアにいれば毎日顔を合わせられますし、拠点が複数あっても、全社大会などで年に数回は会うことができるでしょう。ですので、そうした考えを一概に間違っているとは言えません。
 しかし、ここで私が強調したいのは、“見ている”ことと“知っている”ことは全く別物だと言うことです。可視化経営と真剣に向き合えば、うわべだけじゃなく、社員一人一人の心のうちが見えてくるようになります。そのため、絶妙なタイミングで社員に声掛けできるし、的確なアドバイスができるわけです。可視化経営システムは経営者と社員、双方にとって大きなメリットがあると私は思いますよ」

IT日報を導入することで得た3つ目のメリットとはなんでしょう。

 「三つ目は、私自身の精神的な負担の軽減です。社長というのは、しいて言うなら心配業。常に先行きについて胃を痛くしているのが仕事です。ですが、IT日報を活用するようになってから、幾分そうした心配が少なくなりました」

社員はどうにかなると考え、社長は倒産するものと考える……。
そのような例えをなさる経営者の方もいらっしゃいますね。

 「中小企業の社長は、誰もが太平洋を手漕ぎボートで航海しているような気持ちでいると思います。特に受注しては作り、作っては受注するを繰り返す、弊社のような製造業は一日一日が真剣勝負です。
 しかし、IT日報を導入して、全社を挙げて可視化経営に移行したおかげでそうした精神的な負担はだいぶ軽くなりました。IT日報という神経が行き渡っていれば、緊急の際にも素早く手を打てます。また、蓄積された商談履歴や日次での営業報告を見れば、ある程度、未来を予測することができます。
 経営者にとって“知識はまさに力”です。リスクとは予測できないから恐いのであって、想定内となれば色々と手を打てるし、備えを蓄えておくこともできます」

知識は力、ですか。社長は日頃から大変な勉強家だとも聞きましたが、そうした考えも影響しているのでしょうか。

 「ええ。特に最近は “知りたい”という欲求が以前にも増して強くなりました。若い頃はあまり本など読まなかったのですが、今では多い時で雑誌以外に年間150冊近くの本を読みます。すると、ふいに不変の哲学のようなものが見えてくる事があります。歴史書などを読むと、特にそれが顕著ですね。物事の本質というものは、いつの時代もそれほど変わっていないようで。
 そして、こうした考えからも、私は日報に蓄積された過去の履歴や情報は、未来の大きな力として弊社の成長になくてはならない財産となると確信しています。また、経営者自身、そう信じて先見の目を持ち続けることが大事だと思います。会社というのは不思議なもので、良くも悪くも、結局自分そっくりになっていくものですから」

なるほど、大変勉強になります。
後藤社長は、今では社外の方にも当社のIT日報を薦めて頂いているそうですね。

  「ええ。会うたびに薦めています。私自身、もっと早く入れておけば良かったと後悔しているぐらいですから。
 可視化経営システムを導入して、メリットを一番感じているのは、社長である私自身です。同じ心配業を営む仲間が、心配のあまり体を壊してしまう前に薦めるのは当然のことですよ」

本日は貴重なお話、誠に有難うございました。

これからも"人が主役"の経営を進めて、日本全体を明るく照らす企業に発展されることを楽しみにしております。


企業概要

日本街路灯製造株式会社
本     社 〒456-0016 名古屋市熱田区五本松町1番8号
Tel 0562-91-5611 Fax 0562-91-5616
設     立 1953年(昭和28年)
代  表  者 代表取締役社長 後藤 保正
事 業 内 容 屋外照明器具・鉄鋼建築・装飾構造物・ニチボール
屋内照明器具・標識類の製造、及び前記に関する工事・設計・監査業務
資  本  金 7,500万円
従 業 員 数 110名
I S O 取 得 ISO14001(環境) / ISO9001(製造) / ISO9001(工事)
加 盟 団 体 (社)日本照明器具工業会、(社)日本電設工業協会
全国照明器具協同組合連合会、(社)全日本ネオン協会
(社)愛知電業協会、中部照明器具協同組合、中部標識保安器材協同組合