導入・成功事例

ステッドラー日本株式会社



1835年にドイツで設立され、24カ国に現地法人を持ち、160カ国以上で製品が販売されている筆記具ブランド「STAEDTLER」の日本法人、ステッドラー日本の遠井社長、営業部田中部長、管理部の渋谷部長にNIVMS導入の経緯と活用状況を伺った。

――弊社のSales Force Assistant、 NI Collaboの運用開始が2006年からですので、 ご導入いただいてから、すでに10年以上となります。
改めてご導入いただいた経緯を教えていただけますか。



遠井:導入を検討した当時は業績拡大期でした。国内に4拠点展開していたのですが、 営業は一匹狼的な担当者が多くて充分なマネジメントができているとは言えませんでした。本社から見ている中で、営業活動の中で担当者が困っていることに対して、素早くアドバイスができる仕組みが無いかと考えていました。当時から、日報は作成し、週次で報告していたのですが、拠点で分断されたりもして、どうしても運用スピードが遅かった。出張報告書などもあったのですが、それらがバラバラで無駄な手間も発生していたのです。そうした中で、新しい取り組みを模索していて、 NIコンサルティングのことを知りました。

――ありがとうございます。
拠点も分散して、 営業担当者も出張が多いとなると、 ITの活用は避けて通れないということだったのでしょうね。


田中:導入の決め手は、SFAとグループウェアが密に連動している点が大き かったです。グループウェアは他のソフトを利用していたのですが、 NI Collaboに切り替えました。

――SFAとグループウェアの連動については、よく導入時の選定理由として挙げていただける点です。
SFAで顧客にまつわる情報は整理されますが、 営業活動をしているとどうしてもそこから他部門との連絡や調整が発生しますから、連動している効果が高いようです。 導入後の効果としては、どのようなものがありましたでしょうか。


遠井:社内の連絡事項はNI Collaboでだいぶ伝わりやすくなったと思います。以前はそれこそ、一人一人に伝えていたようなこともあったのですが、NI Collaboで一元的に情報共有ができるようになって、個別にやり取りする手間が減りましたね。


田中:SFAでは、やっぱり「営業の見える化」で営業担当者の予定や活動状況は良く見えるようになりました。拠点も分かれて見えなかったものが見えてきた感じですかね。一方で、どうしても文字だけでは伝わらない部分はありますから、対面、電話での補足は行うようにしています。

――日々の日報によって情報共有の土台ができることで、リアルなコミュニケーションが的を絞って行えるという点はありますし、ITだけに頼らず対面でのコミュニケーションを大切にされることは重要ですね。



渋谷:自分は管理部という立場なので、顧客との対応を日報で書くことはあまりないですが、各拠点の全員分の日報を見ています。全員分見るのは大変ですが、全社の状況はよく見えると思います。

――弊社でも派遣スタッフにも日報を書いてもらって、全拠点での状況を見える化するようにしております。
ところで、日報での情報共有では問題もあったとお聞きしたのですが どのような問題だったのでしょうか。



渋谷:以前、 あるクレーム情報を「顧客の声」で登録した際に、各所から様々なコメントが入り、SNSでいう所の「炎上」のような状態になったことがあります。その後、 全くクレーム情報が登録されなくなりました(笑)。
しかし、実際に仕事をしているとクレームというのはどうしても発生します。やはりその事実を受け止めて原因究明や対策をとることが重要ですから、運用再開するために、最初は配送に関するクレーム管理に特化しました。更に、登録しただけで終わらせずに、本社で対応した状況を残すようにしたことで、自社商 材に関する要望の管理などへ、また活用の幅が広がりました。

――それは良かったです。どうしてもクレームのようなネガティブ情報は隠されたりしがちですから、オープンにして取り上げて行こうという会社の姿勢を示すことは大切ですね。 その他、 今後に向けて、 可視化経営システムに関するご希望やご要望がありましたら、 お聞かせください。



渋谷:NI Collaboのワークフローを昨年から全社展開しました。備品 購入の申請業務等は改善されたのですが、他のシステムにデータ連携をしようとすると難しい部分があります。この点は改善して頂きたいと思います。

――ドイツ本社とのシステム連携もあるとお聞きしております。
この点についてはAPI機能も充実させておりまして、経費精算機能なども基幹システムヘのデータ連携がスムーズにできるよう に改良しております。



遠井:そうなんですね。NIさんは、 バージョンアップの頻度も高くて、新機能も多くリリースされていて、 SFAやグループウェアをより良くしようとしている企業姿勢を感じます。先日は、 ゲーミフィケーションも学んだので、 SFAのキャンペーンダービーもやってみたいと思います。

――ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。
随時製品改良には取り組んでおりますので、 ご要望などは是非お申しつけください。



田中:ところで、 ゲーミフィケーション機能の活用で、キャンペーンの様な取り組みをすると、人に依って基準となる顧客件数が異なるので、 なかなか難しいのですが、他社さんはどうしているのですか?

――キャンペーンダービーには担当者ごとに基準値を入れられるようになっているので、達成率でダービーを行っているクライアントさんも多いですよ。簡単に設定ができます。



田中:そうですか。ぜひ教えてください。後は、アシスタント機能の強化をお願いしたい。過去の登録内容を基に、 次のアクションを具体的に指示されるようになると更に良いですね。

――Sales Assist IntelligenceというAl機能を搭載しているのですが、 こちらがちょっとずつ賢くなっておりますので、今しばらくお待ちください。最後に、御社の今後の取り組み・ビジョンについてお教え下さい。



遠井:文具業界は厳しい状況です。しかし、厳しいと言っているだけでは変化は起きません。今後は、 弊社のこれまで取り組んできた商品に加えて、新しい商品分野の取り扱いを始めます。また、これまでのお客様に加えて新しい販路・販売方法を模索していこうと考えています。もちろん、 ドイツ発の筆記具メーカーとしての原点に立ち帰るということも意識して、製図用高級鉛筆 や水彩色鉛筆、カラーペンなど、ステッドラーならではの製品も大切にしたいと思います。


田中:私は新規マーケット(幼児、ウェルケア)を担当しているのですが、 営業活動や仕事の動きが見える化出来ているので拠点の担当者に業務の依頼をしたり、協力して仕事をすることで、さらに効率の良い活動を実現したいと考えています。


遠井:新しい取り組みをする社員は周囲から何をやっているか分からないようになりがちですが、NI CollaboやSFAがあることで、全社員の動きが見える化され、協力できるベースになっていると思います。しっかり活用して事業拡大につなげていきたいと思います。

――グループウェアをNI Collaboという名前にしたのは、正しく社員の皆 様のコラボレーションにお役に立つものにして頂きたいからです。
是非、新事業にもお役に立てて下さい。本日はありがとうございました。

ステッドラー日本株式会社

導入製品

業種 導入年月 導入製品
卸売業 2006年3月

 ✔ Sales Force Assistant 深耕創造

 ✔ グループウェア「NI Collabo Smart」

 ✔ 見積書作成WEBシステム


企業概要

ステッドラー日本株式会社
本     社 〒101-0032東京都千代田区岩本町1-6-3
TEL 03-5835-2811
設     立 1974年7月1日
代  表  者 代表取締役 遠井孝夫
事 業 内 容 一般筆記具、製図・設計・デザイン用品、
オーブンクレイの輸出入販売および国内卸売業
資  本  金 3億円
従 業 員 数 39名