導入・成功事例

ニッタ・ハース株式会社



精密研磨消耗資材を提供するリーディング企業、ニッタ・ハース株式会社。同社は半導体デバイス、シリコン・化合物ウェーハや高品質ガラス等の製造に欠かせない精密研磨用途向けに高機能・高品質のパッド、スラリー等を展開している。新しいことにチャレンジし続ける同社にNIVMS導入の経緯と導入後半年の活用状況を伺った。

はじめに、弊社のシステムを導入いただいた経緯はどのようなものだったのでしょうか。


小森谷:2016年3月にNIさんのセミナーに参加しまして、その時の長尾社長の講演の中で、「営業は“たまたま”成果が出ることがあり、勘違いすると良くない。」という内容について、とても共感するところがあり、情報や戦略に基づいた組織的な営業活動への転換が必要だという意識を持ちました。ちょうど米国の親会社でもSFAを導入したという話があったため、当社でもSFAの導入を真剣に検討し始めました。

福田:当社はこれまで顧客との打合せを出張報告としてメールベースで配信していたのですが、古いメールは埋もれたり、使用した提案資料等は担当者の属人管理となっていて、情報の蓄積、一元管理ができていませんでした。そのため、A社で起きたことが過去にB社でも起きていたりするのに、過去の報告や資料を探すのに苦労することや、担当者が替わったり退職したりして引き継ぎがうまく出来ていないと分からなくなることがあり、せっかく積み上げてきた経験や知見が活かせないという課題がありました。

それで弊社のSFAを御導入いただいたわけですね。


福田:
NIさんのセミナーがきっかけではありましたが、親会社が導入したシステム含めて世の中に出ているSFAを色々と調査しました(笑)。途中で海外2社、国内2社の4社に絞って、徹底的に打合せやデモを行いました。他社製品ではカスタマイズにも柔軟に対応でき、最初は魅力的に見えましたが、NIさんの営業さんのポイントを押さえた説明やデモを通じて、豊富な導入実績から良く作り込まれていて、当社がSFAでやりたいことがパッケージソフトでありながら実現できそうと思いました。

最終的には何が決め手となったのでしょうか?


福田:報告書の入力のしやすさ、見た目、遊び心、コメント機能などの評価が高かったことです。当社が行っている顧客との中長期の製品提案・改善活動が「案件」という概念で管理できる仕組みがマッチしたことと、部門間のペーパーワークのワークフロー化を進めたいということもあり、高機能なワークフローが標準で実装されているNIさんに決めました。またコスト面でも一歩抜きんでていたことも魅力に感じました。

最近はNI Collaboのワークフローをご評価いただく事例が増えております。


前田:当社の部門間の業務依頼は、電子化はされていましたが、メールにファイルを添付する運用のため、現状の運用をそのままSFAに落とし込むと、承認フローやルートの分岐等に様々な問題が顕在化しました。結果的に社内での新たなルール決めやフローの見直し・簡素化につながるなど、思わぬ導入効果も得られました。またNIさんのシステムは設定の変更が容易でカスタマイズ性にも優れているので、実際にシステムを使う社内メンバーと運用テストと繰り返して改良を進めることができ、少しずつ自分たちの運用に沿った仕組みを作ることができています。SFAの運用を開始してから社内の色々な方と話す機会が増えたこともうれしく感じています。皆さんにはシステムを前向きに使ってもらっており、とてもありがたいです。

NIにも要望をあげていただいているとお聞きしています。


前田:私も設定方法や実現方法がわからない場合は、NIさんのサポートデスクに都度相談して、いつも丁寧に教えていただいています。また現在の機能で実現できないものについては、色々と改善要望を上げさせてもらっています。

伺っております(笑)。結構、機能強化で対応もさせていただきました。
いつも鍛えていただきありがとうございます(笑)。
ところで、SFAの話に戻って、営業面での導入効果はいかがでしょうか。


小森谷:導入効果は絶大で、まず出張報告の件数が5倍以上に増えました。これにより顧客との最前線の膨大な情報が社内にタイムリーに共有でき、また日々、貴重な情報の蓄積が始まっています。将来の活動に対する大きな知見・財産となるNIさんでいうところの「情報のダム」ができました。

千葉社長も自ら率先してご活用いただいているとか。


千葉:はい。SFAのチェックが日課になっています。顧客や社内の生きた情報がタイムリーに入り、情報の見える化が進んで非常に助かっています。またコメント機能を活用して、各部門責任者やマネージャー層からメンバーへねぎらいの言葉を掛けたり、質問や指示もできるようになりましたので、ずいぶん風通しが良くなったと思います。私もすべての報告にしっかりコメント入れています。過度なプレッシャーになっていなければ良いですが(笑)。


福田:話は替わりますが、SFAの導入後に技術的や品質的な課題や問題の発生事例が増えたように思います。

え? どういうことでしょう?


福田:今まで見えていなかった些細な課題や不具合の芽が見えるようになったのだと思います。決して当社の製品の質が落ちたわけではないです(笑)。隠していたわけではないけど、隠れてしまっていたようなマイナス情報も見える化されるようになってきたということかもしれませんね。

良い見える化ですね。営業効率という面ではいかがでしょうか。

福田:まず営業メンバーを中心にiPadを導入しました。これによって、いつでも簡単にNIさんのシステムに繋いで必要な情報が随時共有されるので、営業では毎月の報告ベースの営業会議を止めました。その分、対顧客活動に注力できるようになりました。また顧客別の月報もSFAを見れば、より詳細に最新情報を確認できるようになったため廃止しました。SFAの活用により、報告のための資料作成は不要になりました。今のところ大きな問題もないので廃止は正解だったと思っています。顧客対応スピードも上がってきていると思うので、毎年行っている顧客満足度調査の結果にも反映されそうで楽しみにしています。

最後に、今後の展開や目標などをお聞かせ下さい。


千葉:当社は2022年に向けて売上を30%アップさせるという目標を掲げていますので、目標達成に向けて、さらなる活動強化、業務改善を進めていきたいと思っています。先日、NIさんの本道副社長にお越しいただいて当社の伸ばすべき事業分野に対してコンサルティング指導を受けました。現在、SFAでの仕掛けを設計中ですが、あるべき姿に向けて各活動指標をスコアカードという形でシステムに落とし込んで進捗度や達成度の確認ができるので必ずうまく進められると思っています。

前田:今後は、営業面だけでなく技術検討や品質関連の業務についてもSFAで案件化して、情報の共有化と進捗管理を行う仕組みを構築していきたいと考えています。NIさんにも引き続き、ガンガン改善要望を上げさせていただきますね(笑)。

お手柔らかにお願いします(笑)。
弊社も顧客の声を取り入れて、ブラッシュアップしてまいります。
本日はどうもありがとうございました。

ニッタ・ハース株式会社

導入製品

業種 導入年月 導入製品
製造業・機械 精密機器メーカー 2016年8月

 ✔ Sales Force Assistant 顧客創造

 ✔ 顧客の声

 ✔ 見積共有管理

 ✔ MapScorer

 ✔ グループウェア「NI Collabo Smart」


企業概要

ニッタ・ハース株式会社
本     社 〒556-0022 大阪市浪速区桜川4-4-26 ニッタビル
Tel 06-6563-1291
設     立 1983年11月12日
代  表  者 代表取締役社長 千葉 光隆
事 業 内 容 精密研磨システムの提供
半導体デバイスのCMP用消耗資材
(パッド、スラリー、バッキング材)の製造・販売
シリコンウェーハ、LCDガラス基板、サファイア基板、
ハードディスク等の超精密平面研磨用消耗資材
(パッド、スラリー、バッキング材)の製造・販売
従 業 員 数 300名